外国人の「なぜ？」は日本の常識をブッタ斬る。

世の中の常識や慣習というのは実は不合理なものが多い。

「新卒とりあえず3年論」や「正月の準備は女がするもの」、「目上の人は敬うもの」等の常識はよくよく考えてみると合理的に説明ができないのに、なんとなくそうなっているというものである。常識というものは大体がそんなものだ。

それでも同じ日本人である以上、昔からそうだったわけでそこに「なぜ？」とツッコむと、「いや、そういうもんだろ」と一蹴され相手にされず終わってしまう。

しかしながら、日本人が日本人に対する「なぜ？」と外国人が日本人に対する「なぜ？」は全く違う。後者の「なぜ？」がもつ力は絶大で、日本人の常識をぶっ壊し、ハッと目を覚まさせる力がある。

日本人の「なぜ？」は「いやお前も日本人なんだからわかるだろ？昔からそうだったんだから。」と返されてしまうのに対し、外国人の「なぜ？」にはそうは言えない。本当に「なぜ？」なのだ。

つまり外国人の「なぜ？」に答えようとすると、本当になぜなのか改めて考える必要がある。しかし常識というのは大体が不合理であり、そこにロジカルな理由は存在しないのだ。

なので「常識だから」としか言えない。でもそれは外国人には通じない。そこで改めて「そういえばなぜなんだろう？」と考えさせられるのである。

厚切りジェイソンはそういう意味で日本人の常識を覆すために貢献していると思う。ああいう社会的な成功も納め、賢く、尚且つ日本のこともよく知っている、そんな外国人がズバズバと日本の古い慣習に切り込めば日本人はもうタジタジである。

そして「あれ、そういえばなんでだろう？」と声があがってくればいつか日本は一皮剥けると思う。治安の面での課題はもちろんあるが、ぼくは外国人が今後さらに日本に入ってくることは賛成である。

もっともっとこの古い日本の体質が新しくなり、日本人が自分の頭で考えるようになり、生き易い世の中になってくれることをぼくは自分自身のために望む。そのために外国人の「日本はなぜ..?」はとても有効なのだ。