世の中はクソである。

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居場所がほしい

仕事における得意なことの見つけ方と適性について。

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過去の記事で「好きなこと」はコロコロ変わるものだし「得意なこと」を仕事にした方が理に適っていると述べてきました。

「そっかー、じゃあ僕は絵を描くのが得意だから絵を描く仕事に就くよ」みたいな話の早い人は置いといて、そもそも自分の得意を自覚しているのであればとっくにそれを仕事にしてるよって話ですよね。

なので今回は両手両足ぐらい転職経験(雇用形態は様々)のある僕が得意なことを見つける方法を分析してみました。ちなみに自分に関しては後半で述べようと思います。

まえがき

①得意✖②好き✖③意義、この3つが揃えば天職だと思います。さらにそれを継続し、時代のニーズがあえばジョブスになれるかもしれません。

ただ今回はジョブスになる話ではなく、①得意ベースで「他の人に比べストレスなく、且つ、上手くやれる<適職>」を見つけようという話です。

「好き」はコロコロ変わるものであり、「意義」はある程度歳を取らないと分からないものです。なので②と③は「後回し」でOKだと思います。また、得意であれば周りから評価され、最終的に好きになる可能性は高いでしょう。

心構え

さて、自分の得意を探そうとすると「伝家の宝刀」ばりに切れ味の鋭い能力を探そうとしてしまいます。そんなの滅多にないでしょうし、あれば既に自覚しているはずです。

僕が思うに、唯一無二とかではなく「十人いたらその中で一番になれるもの」ぐらいで結構だと思います。

あくまでも才能の「芽」を見つけることであり、その後それを磨いていくものだと思います。なのであまりハードルをあげすぎると何も見つかりません。

得意と適性について

「得意」について考えていると「適性」という得意のいとこ的存在を発見してしまいました。いわゆる「向き不向き」ですね。これも重要だと思うので、得意と何が違うのかを考えてみます。

得意

最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。

適性

性格や性質が、その物事に適していること。また、その性格や性質。

 個人的な解釈ですが、サッカーに例えると得意は「オフェンス」、適性は「ディフェンス」かなと思いました。

オフェンスが強くてもディフェンスが弱ければ勝てませんし、ディフェンスが強くてもオフェンスが弱ければ勝てません。もちつもたれつで、実際はどちらかが100でどちらかが0なんてないと思います。

ちなみに僕の友達でホステスが天職の女の子がいます。この子は「男を転がすこと」を得意とし、「美しさ、声の可愛さ、頭の回転の速さ、下ネタとガンダムが好き、いい程度にお金に強欲」という適性をもっています。まるでホステスのために生まれてきたような化け物です。

 得意に気づく

僕は「得意」は探すものではなく、気づくものであり、強いて言えば「人との関わりの中で気づくもの」だと思います。

なぜなら、ここでいう得意なことというのは仕事にすることが前提であり、仕事とは誰か相手がいないと成立しないものだからです。

何かをする中で、「人が苦戦しているのに自分はすいすいできること」や、「周りが評価してくれること」を、人との関わりの中で見つけましょう。

しかしながら「得意」に気づけない理由が主に2つあります。

①経験が少なすぎて気づけない

ある程度の人生経験、仕事、また、人と関わったことがないと、そもそもデータが少なすぎて、十分な自己分析ができません。また、他人からのフィードバックも少なく「得意」に気づきにくいと思います。

②あたりまえすぎて気づけない

あたりまえすぎて一人で考えても気づけない、盲点というやつですね。やはり、なにかをやり、他の人と比べ、手ごたえを感じ、人からの評価を観察し、気づけるものだと思います。

コンプレックスの転換

逆に考えると、「人がすいすいできているのに自分は苦戦していること」やアクの強い部分は、力の方向を転換しさえすれば「得意」になる可能性は大いにあります。ある意味それも「得意」のサインです。

例えば不器用な人は「教える」方が得意だったり、感受性が強く傷つきやすい人は「人の話を聞き癒す」ことが得意かもしれません。

とにかく大事なことは、「得意」とは「人との関わりの中で気づくもの」であるということです。

※希望的観測注意報

人間というのはこうでありたい自分を今の「自分」と勘違いしてしまう生き物です。なので客観的に自分を見ることが重要だと思います。なんてったってどこまでいっても仕事ですからね(´・ω・`)

適性を考える

次に適性を考えます。まず、適性というものは4分類できると思います。

適性の4分類

性格的向き不向き 

【例】明るい、元気、根性、サービス精神、飽きっぽい、神経質、感情的、理屈屋、ホスピタリティ、リーダーシップ...etc

能力的向き不向き

【例】記憶力、論理的思考、理解力、コミュ力、体力、器用、運動神経、歌がうまい、絵がうまい、度胸、行動力、管理力、継続力...etc

身体的向き不向き

【例】イケメン、美人、スタイル、身長、手が大きい、顔が怖い、朝が苦手(低血圧)、声がいい、目がいい、耳がいい、喘息もち...etc

価値観的向き不向き

【例】「可愛いは正義でしょ!」⇒美容・アパレルの仕事に向いている、「自分で食べるものは自分でつくって当然でしょ。」⇒農業に向いている、「お金なんてなくても幸せだ」⇒そもそも仕事にあんまり向いていない(笑)...etc

適性は消去法で探す

適性は得意を探すのと違って簡単です。基本的に消去法で考えていいでしょう。苦手なことを必要とされない仕事があなたの適性ある仕事です。

ちなみに体力がない、根性がない、笑顔が苦手、サービス精神のない僕が、過去に経験した仕事で一番「キツかった」のが引っ越しの仕事で、一番「悪くなかった」のがHPの更新・画像加工の仕事です。

後者は別に得意なわけではなかったので適職ではなく「悪くなかった」という感じでしたが、体力も使わず、社内会話は基本チャットで、接客もなかったのでだいぶ楽でした。適性の合う合わないは相当苦楽に関わってくるので重要です。

ちなみに体力、明るさ、物覚え、外見的に悪くない、余計な価値観がない人は、だいたいなんでも向いている人です。これ何だかわかりますか?大企業がとりたい新卒の条件です。

余談ですが、新卒至上主義ってまだ何にも染まってない「余計な価値観がない人」を採用するためにあるんですよ。その方が企業の色に洗脳しやすいですから(闇深)

※イメージと実際に注意

仕事というのは意外と「イメージ」と「実際」が異なります。

美容師は華のある仕事イメージですが業務的には泥臭く、体力勝負だったりします。バーテンダーは酒の知識や酒づくりのスキルよりもコミュ力が大事ですし、デザイナーはセンス1割、後はロジックです。引っ越しは......体力です(笑)

実際に自分のするであろう「業務」を想像すること。業界より職種より業務を想像して適性を考えるべきだと思います。

自分について

これまで散々分析しといて「で、結局お前は何が得意なんだ?」と思うことでしょう。僕が自分のことを最初ではなく最後にもってきたのは、僕の得意が少し特殊でややこしくなると思ったからです。

さて、僕の得意はたぶん「物事を掘り下げて考えること」です。この記事もそうですが、過去の記事も、特に商品のレビューや何かを紹介するわけでもなく、淡々と何か物事の「本質」について書いています。

「考えること」は僕にとってあたりまえすぎて盲点でした。なのでずっと気づかなかったのですが、徐々になんとなく周りの人とギャップによって気づくことができたのです。「あれ、おれだけ考えすぎじゃね!?」ってな感じですね。(笑)

関連記事:感受性においてマイノリティであるということ。 - 世の中はクソである。

今思うと昔から友達に相談される事が多く、いいアドバイスというか、いい話ができた時は手ごたえを感じていました。この辺は上記で述べた他者からの評価にあたりますね。

また、子供時代は非常に寝つきの悪い子で、母親に「なんでいつまでたっても寝れないの?」聞かれた際、「考えごとをしているから」と言った自分を今でも覚えています。

要するに「得意」ってたぶん子供の頃からずっと変わらないものなんじゃないかと思います。ちなみに文章を書くのはそんなに得意ではありません。

ただ、ややこしいのが僕の得意は「考える」ならよかったんですが「掘り下げて」考えてしまうため、会社では全く役に立ちません。

会社は言われたことを言われたようにこなす人間を求めており、例えば「何のためにこれをするのか?」とかいちいち余計なノイズばかりはいってしまう僕は、そもそも会社で力を発揮することができないのです。

この現象は上記「適性の分類」で述べた「価値観的向き不向き」が関係してくるのですが、僕は価値観の偏りがヒドく、そもそも「論理的におかしいこと」や「意義を感じないこと」というのが絶対的にできない性分なのです。

なので僕が自分の得意を仕事にするなら、このように毎日ブログをしこしこ書いて、いずれ本にして売るとかしかないと思います。ニーズある?(笑)

、、、ということで僕は悪い意味で少し特殊なのです。まあ「ちょっと何言ってるかわかんない」かもしれないので、僕については一旦スルーして下さい(笑)

まとめ

「得意なこと」は人との関わりの中で気づくものです。周りと比較した時の自分を客観的に観察し、他人の評価に耳を澄ませましょう。また、強烈なコンプレックスは「得意」のサインかもしれません。

「適性」はとにかく苦手なものを消去しましょう。そして実際に自分のするであろう仕事の「業務」を想像することが大切です。

適性を考える方が簡単なので、得意なことが見つからない人は、とりあえず何かをやってみるという意味でも、まずは適性の合う仕事をしてみてはどうでしょうか?

得意でなくても仕事に適性があるだけで10人中3番目には入れると思います。

好きなことを仕事にしようとすると道に迷ってしまう。それなら得意を探した方が無難だよ。と言いましたが「得意」も突き詰めて考えると結構奥が深いですね。

もちろんパッと見つかる人もいるでしょうし、自分の得意が特殊であれば気づきにくいかもしれません。

でも「自分とは何か」というのを真剣に考えるって面白くないですか?

まあ、あくまでもこの記事に書いたことは天職を見つけてジョブスになれということではなく、10人いればその中で一番秀るものを見つけようという程度の話なので、僕はかなり事細かく書きましたが、あまり思い詰めないでください。

個人的には思い詰める人の方が好きですけど(笑)

 

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