幸せとは人である。
「幸せとは人である。」初めてそう感じたのは23歳の頃、バイクで国内を一人旅していた時だ。出発前の壮大な期待感とは裏腹に、現実は全く楽しくなかった。
当時の僕としては "こんなハズ"ではなかった。旅のプランは完璧なハズだった。
透き通った海を目の前に豪華海鮮料理を食べる自分!!........あれ??それなのに何で...??何でこんなにも楽しくないのだろう!?満たされないのだろう!?
そしてその答えは非常に簡単なことで、終始「一人」だったからである。もしかすると楽しさや充実感の本質は「場所」や「内容」なんて関係ないのではないか?と、その旅で深く考えさせられた。
その後も僕は、国内、海外を一人で旅をした。一人でいる時はどこへ行っても、何をしてもやはりその感覚は同じだった。
なので「旅でどこが一番よかった?」と聞かれても参考になる答えはない。なぜならば「出会ってよかったと思う人に出会えた場所が僕にとって一番よかった場所」だからだ。
僕は一人旅を通じてそれに気づいた。そしてそれは全てにおいて言えることだと思う。
ディズニーランドが楽しいのは、楽しい人と一緒に行くからである。飲み会が楽しいのはメンツが楽しいメンツだからである。旅が楽しいのはいい人に出会えたからである。仕事が悪くないのは同僚に恵まれているからである。
「どこで」でも「何をするか」でもなく「誰と」が全てだ。全ては「誰と」あっての「どこで」「何をするか」なのだ。
楽しさ然り、幸せの最重要要素って「誰と」だと思う。一緒にいて楽しい人であれば、どこへ行く、何をするなんて割とどうでもいい。逆に「誰と」が微妙だと、どこへ行っても何をしても全てが微妙である。
最終的に僕の下した結論は、幸せとは人である。もっと言うと「気の合う人と過ごすこと」である。
気の合う友達と一緒にシェアハウスに住むのもいいし、気の合う人達とビジネスをするのもいい、気の合う彼氏・彼女ができれば非常にいい。とにかくどんな形であれ "気の合う人と過ごすという状態" こそが幸福だと思う。
だから僕は常々と「お金と幸せは関係ない」と言っているのだ。お金で買えるのは「どこ」や「何を」だけで、幸せの最重要要素である「誰と」だけは決してお金で買えないからだ。心通じ合える友達、彼女、それらの関係性は決してお金では買えない。
だから「そんなにお金を稼いでどうするの?」と僕は言いたいし、経済成長ばかりを追求する国家に対しては「目指す方向が間違っている」と言いたい。
私達の向かう先はお金ではなく、幸せである。そのことを多くの人々が見失っている、もしくは幸せ=お金だと勘違いしている。
だから必要以上に働かなければならなくなるし、満たされない心を埋めようと不必要なものに浪費しているのだ。
最後に、世間では「幸せは人それぞれ」なんてよく言うが、実は万人にとって共通の "普遍的幸せ" があると個人的には思う。
それが、「気の合う人と過ごすこと」であると僕は思っている。
気の合う人と何かする。もちろんずっと一緒にいろとかではなく、好きな距離感で好きな様に。また、目標に向かって一緒に何かする過程が幸せだったりすると思う。
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