世の中はクソである。

世の中はクソである。

居場所がほしい

従来の結婚というシステムはもう限界である。

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結婚という生物学的不自然

そもそも結婚というのは生物学的には不自然である。

元々人間というのは一夫多妻だ。それを結婚という一夫一婦制で法律的に無理やり押し込んでいるから、「不倫」という概念が生まれる。しかし本来それは自然であって世間的な批判を浴びることはあっても人間として否定される筋合いはない。

ではそもそも社会はなぜ結婚(一夫一婦制)というシステムを導入しているのかというと、そうしないと争いが絶えないからである。

結婚という概念が存在しないと、この世は弱肉強食。モテる男がさらにモテ、モテの格差社会が生まれる。当然「愛」というものは素晴らしいが、故にそれが「憎しみ」へと変わったとき、とんでもないエネルギーへと転換する。なのでこの辺を無秩序に放置してしまうと、世の中争いで溢れてかえってしまうのだ。

これは社会的にも人類的にも良くない。なので結婚というシステムでしっかりと保護しているのだ。ちなみに一夫多妻制の国はこの辺を宗教の力で封じ込めることによって成立している。いずれにせよ無宗教の日本では成り立たない。

要するに結婚制度というのは、そもそも社会秩序のための制度なのだ。

結婚と自由のジレンマ

しかし人間というのは結局のところ個人>社会なので、いくら法律で規制してもどこかで個人の欲望が勝ってしまう。

結婚というシステムは相変わらず社会の秩序を保つためには機能しているが、一方で個人主義が進んだ今の世の中では個人の自由を尊重する上で弊害が多い。結婚をすれば自由な恋愛は許されない。つまり社会秩序のために自由という犠牲を強いられる。

結婚という不自由が前提の制度の中で、しかしながら人は不自由を受け入れたくない。よってますます結婚相手に求める条件が厳しくなる。

収入もあって欲しい、ルックスも良くあってほしい、優しくあって欲しい、家庭的であって欲しい、浮気はしないで欲しい、セックスの相性も良くあって欲しい...そんな理想の人と結婚するということが、結婚という「縛り」を受け入れることが出来る唯一の条件である。

でも冷静に考えて皆が皆そんな理想の人に出会えるか?ということだ。

結婚は気軽に転職できない就職のようなものだ。なのでパートナー選びはあまりにも慎重にならざるをえない。それに加えて出会いの数はSNSなどのおかげで増えている。どこまでいっても「もっといい人いるかも..」と思ってしまい、結果選べない。選べたとしてもこれだけ出会おうと思えば出会える世の中であれば、いつだって隣の芝が青く見えてしまうものである。

解決策はあるのか?

個人の自由を尊重する上で結婚というシステムは色々と無理がある。では結婚という概念を無くすか?そうなると精神的一夫多妻な世の中になるだろう。それもある意味面白いが、やはり嫉妬や憎しみが増し、争いやトラブルが増えるだろう。社会的にはかなりマズイ。

結婚を「就職」とするのであれば、では「副業OK」みたいに不倫を肯定するのはどうだろうか?結婚しつつもお互いに自由恋愛を容認するスタイル。いや、、でもこれだとそもそも結婚しなければいい話だし、「お互いが不倫を容認できる」という条件がないと成立しない。

さらに今まで述べてこなかったが、これに「子ども」という問題が加えるとさらに色々と難くなる。で、結果今のままが「ベター」ということになる。

概念はアップデートされていく

日本の離婚率は3人に1人、アメリカでは2人に1人の割合で離婚している。このように結婚という概念はすでに限界に達しているが、実際なかなかアップデート困難なものである。

今後も離婚率は増えるだろうし、相変わらず不倫をすれば裁かれるだろう。しかし、そうしながらもだんだんとそれがあたり前と化し、結婚という概念は「アップデートする」というより勝手に「アップデートされていく」のだろう。

まとめ

結局、従来の結婚システムの構図を要約すると、結婚とはそもそも不自由なものである。しかし、世の中はどんどん個人主義・自由主義へと向かっている。そのジレンマが激しくなった結果、離婚率は上がり、不倫が横行している。

しかし結婚というシステム自体そもそも社会秩序優先の制度であるが故、そこを第一優先として考える以上どこまでいっても個人の自由は制限される。そしてこれは「概念」の問題なので「アップデートする」というよりも徐々に「アップデートされていく」のだろう。

個人的には結婚という概念は無視している。どうせカップルであるならば、結婚したほうが社会的に優遇されるという件は除き、結婚を「契約」として捉えるのが好きでないし、意味がないからである。

まぁそこは今回述べた世の中の結婚問題の話ではなく個人的な結婚観の話になるので今後記事にしてみたいと思う。