海外に行くと一瞬気持ちが大きくなるが、日本に帰国するとすぐに小さく縮む件
海外に行くと開放感がある。
知らず知らずのうちに気持ちが解放され、気持ちが大きくなる。
その正体の根源は日本の常識からの解放である。
海外のコンビニのレジでぺちゃくちゃ談笑している店員を見ると「真面目に働けよ」と言うよりも、僕は「そうだよな、こんな感じでいいよな」と心地よい緩さに、自分の中のキツキツに縛られた常識の縄ががシュルルと解け楽になる。
世の中には色々んな人がいる。
そう思わせてくれる人達に出会うと、僕も周りの目を気にして生きるのがアホらしくなってくる。
人は壮大な自然を眺めたり、宇宙からの視点で物事を考えると、なんて自分はちっぽけな存在で、なんて小さく縮こまって生きていたのだろうと気づかされる。
とてつもなく、小さくどうでもいいことに縛られ右往左往とテンパっていた自分がバカバカしく感じる。
海外に行くと心が解放され、本来の自分と出会うのだ。
大切なことに気づく事ができた。今までの僕は小さくまとまった人生を送っていた。これからが僕の本当の人生だ。
意気揚々とこれからの人生が待ちどおしくさえなるのだった。
しかし日本に帰国し働き始め、日本社会に溶け込んでいくにつれ、気づけば大きくなっていた自分が再び小さくなっている。
気づけばまた小さなことに激しくテンパりまくっている。
あれ!??おかしいぞ!!?
宇宙の視点から見ればどうでもいいハズなのに!!?
大きくなった心は日本社会に馴染むにつれ小さくまとまっていく。周りが気になりだす。恥ずかしい。人と比べてしまう。まるで宇宙の視点という言葉が魔法の言葉だったかのように。
そして素直だった自分はまたひきこもってしまう。思ったことを口にする事は許されない。ダメだ、自分を貫け。負けるな。ちっぽけな事だろ!自分がそう思えば周りなんかどうでもいいじゃないか!!世界は広いんだ!!!!!
そんな気持ちは時間とともに、ゆっくりゆっくりと削られていくのだ。